大井ウエスト試合結果

関団連2008読売旗争奪関東少年野球大会埼玉地区大会
[1回戦]…2008年7月13日(日)駒西小学校

チーム

1

2

3

4

5

 大井ウエスト 2 5 2 0 0 9
 毛呂山イーグルス 1 0 0 0 0 1

 勝利投手:上條将希

戦況一言で言えば上條が無四球で最終回は3者三振を奪うピッチング、これではいかなるチームもウエストには勝てないだろう。上條は完封を逃したが自責点はゼロ、しかしこの1点は上條が牽制悪送球で与えたもの。1回裏先頭打者がライトへゴロを放ち、ファースト内野が追ったが捕れず、遠藤捕球して1塁送球、上條のベースカバーが遅れて安打となった。2番打者の1塁ゴロの間に2進し、この走者を上條が2塁牽制送球したが青木、西澤とタイミングが合わず、ベースカバーのいないところに投げてしまった。上條の球は速い、小西も追いつけず、ランナー悠々ホームイン。投手が悪送球したのだから投手の自責点でしょう?と普通は思うだろうがそういうものではない。「投手も含め野手のエラーによる得点は自責点に数えない」ことになっている。したがって自責点も100%投手の責任の失点と言うわけではない。ただし投手の投球の場合、暴投(ワイルドピッチ)やボークによる失点は自責点になる。攻撃面では青木主将が先頭打者で2塁打、名取が四球を選び、遠藤が送り、4番上條の内野安打で2点と言う理想的得点、この後も2死満塁のチャンスだったが、西澤が2-3から、ランナー一斉にスタート、高いボール球を空振り三振、こういうことをやっていてはいけない。2階は高橋ファーストゴロで1死後、打順が1番に返り、ここからエラー、四球、遠藤のスクイズが足が勝るヒットで1点追加、4番上條いかにも打ちそうなのでストライクが来ない、ストレート四球で満塁になったところで5番小西がレフトオーバーの大ホームラン、グランドスラムで試合は決まった。四死球11個、犠打も決まり、やりたい放題だったが、4、5回それぞれランナーを2人出しながらの無得点はいただけない。この日は遠藤が4打席1犠打、3内野安打、うち2本はショート後方へフラフラ上がった当たり、安打にはなったがうまいショートなら捕っただろう。記録的にはおいしい日になった。青木、名取の1、2番が2得点、西澤、高橋の8、9番が各1得点、クリーンアップが計8打点、こういう展開が攻撃の理想だ。

[2回戦]…2008年7月20日(日)13:18〜15:00 さぎの森小学校

チーム

1

2

3

4

5

6

 大井ウエスト 1 1 3 0 0 0 5
 志木中野 0 7 1 0 2 0 10

 敗戦投手:上條将希

戦況ウエストは勝っても負けても上條次第と言う結果。8安打対5安打、しかし上條が3本ホームランを打たれ、打ち負けた。2回裏4番に本塁打を打たれてから突如制球を乱し、四死球でランナーを貯めてはカキーンとヒットを打たれ、打者一巡で一挙7点、これが効いた。相手投手も暑さのためかコントロールが定まらず、キャッチャーも良くなかったのでもらい物の点もいただいたが・・・。守りでは負けないウエストだが、志木中野の内野守備は良い、特にショートが素晴らしい。1回戦の吉川旭ファイターズとの試合そのまま、守備が良く打線が良いチームであった。こちらは失点につながったサードのエラーが記録上唯一だが、外野からの中継プレー2個、うまく行っていれば本塁打2本は阻止できた。また4番の1塁前ボテボテゴロを投手がすばやく1塁カバーすればアウトにできたが2点打にしてしまったのが痛かった。相手も飯田のセンターヘの大飛球、主将バックしてクルリと振り向いたがグローブへ入れてからポロリ、西澤の打席で投手の1塁悪送球があった。捕手の湊は上條の速球を弾く場面もあったが、肝心なところではしっかり捕球して、相手捕手とは異なる安心感があった。同じように制球に苦しんだ両投手だが、上條は6回134球、内海投手は6回96球、この差は何か?志木中野の打者はじっくりボールを見て好球必打、上條が2-3となる場面が6回もあった。追い込まれても思い切り振ってファウルする。上條は球に威力があるから7三振を奪ったが、8番打者が1四球と左中間ホームラン、レフト前ヒットの10割、9番打者が3打数2安打、最後の打席は2-3から見逃し三振だったが、下位打線が上條の速球をバシッと捉えてライナーを打てる打線である。6回先頭の1番打者、ものすごく足が速いので走者にしたくない。その当たりは芯で捉えてライナーがショート左へ、角度と言い、方向と言い、抜ければホームランだ、しかしウエスト青木はこういう打球への対処が天才的にうまい。くるりと右へ体を回し、ジャンプ一番好捕した。打者は天を仰いでガックリ、それほど素晴らしい打球だった。一方のウエスト8番、9番は?8番1球もボール無し、いや、あったが頭上のとんでもない高い球を空振り三振。9番ボール見極めたのは2個だけ。それぞれ3打席である。いかに早打ちかがわかる。打撃に自信が無いから早打ちになる。これでは相手投手も一息つける。同じ3打席で相手の8、9番は上條に30球投げさせた。こちらは16球だ。6回38球の差のうち2人だけで14球の差、これが打線の差というもの、しかし8、9番だけが責められるものではない。相手の良い面を学び、練習に励んで、向上して行ってこそ強くなれる。失点10、自責点9の上條の力投に敬意を表したい。