スコアラーの目2005                   澤 藤 隆 一

7人の6年生メンバーで42試合を戦い2418敗勝率571厘、6年生が9人いた一昨年との対比をしたい。一昨年は前半不調だったが三芳大井リーグ戦(3位)をきっかけに後半調子を上げた。今年は大井町春季優勝、東入間春季準優勝と好スタートを切ったものの三芳大井リーグ戦(4位)の大差で迎えた最終回に2試合連続逆転負けし、ほぼ掌中にしていた優勝を逃し調子が狂ってしまった。一昨年の東入間秋季、南部秋季第3位を越えようと臨んだが東入間はまさかの初戦敗退、こうなれば残るは南部しかない、名のあるチームを次々撃破し迎えた準々決勝の相手は5年生主体の和光四小ベアーズ、守りの良い強豪だ。サドンデスを戦い惜しくも敗退、やっとメンバー揃ってエース冨士川が戻り、押していただけに勝たせてやりたい試合だった。下記参照。

三吉唯仁主将の頑張りはあったが選手の調子がいまいち揃わず、エラーが多かったことが一昨年との違いであった。冨士川文太を筆頭に打撃は近年稀に見る豪快さだっただけに、守備面が良ければもっと良い成績を上げられたであろう。今年は冨士川の突出した力を看板にしたチームだっただけに、途中足を痛めて投げられなかった時期が苦しかった。それでも例年になく多くの試合を戦ったメンバーに敬意を表したい。

1塁とセンターを守った湊遥也と2塁手三吉の守備は堅実だった。三吉はリードオフマンの役割を果たし出塁しては盗塁し本塁へ帰ってきた。湊は非力だったが転がして打点をあげ、チームに貢献した。斎田は時として素晴らしい遊撃守備を見せたが、打者が速球に押されて例年に比べショートへの打球が少なく見せ場不足で残念? 市川のレフトは足が速いので左右の打球に追いつくのは良かったがむしろ何でもないフライが怖かった。打撃は体に見合うパワーがあり、1試合2ホームランの快挙もあった。石河のライトは常に怖かった。後半やっと打撃の調子が出たところでシーズンが終わった。本塁打も1本出た。長谷川翼は素晴らしい運動神経の持ち主なのでセンター、捕手、サード、ショート、どこでも守れる、投手も務めたが、時に気力の充実しないことがあり難しい選手だった。長谷川が活躍した試合は勝てる、その意味ではキーマンだった。

53回埼玉南部秋季大会準々決勝 2005116日(日) 1021 朝霞6小

チーム

1

2

3

4

5

6

7

サドン

 大井ウエスト

0

0

0

2

0

1

0

3

0

 和光四小ベアーズ

0

0

2

0

0

1

0

3

1×

敗戦投手:冨士川文太

戦況:惜しい試合だった。冨士川投手2死球5四球を与え、2安打に抑えたが2死球1四球のランナーにランダウンプレーのミスと内野ゴロの間に得点を与えた。こちらは四球の松原を冨士川が2ランホームランで返し、上條が2塁打を打ち、暴投でホームイン。こちらも3安打と打てなかったが、点の取り方、与え方、逆転して1点リードの展開はウエスト逃げ切れると思えるたのだが・・・与四死球が多かった分だけ和光四小ベアーズの残塁が多かった。最後は痛恨のサヨナラ負け。途中和光四小ベアーズのベンチから執拗な抗議が延々と続いて試合の流れが中断したのが残念だった。好試合を展開しているのだからのびのびと選手に試合をさせてやるのがコーチングスタッフの務め、自戒したい。