スコアラーの目2002 澤 藤 隆 一
去年の「スコアラーの目」は6年生のお別れなので良い試合/悪い試合取り混ぜて4ページも書いてしまったが、今年は1ページにする。戦績は2勝21敗、勝率0.086、111得点/234失点、すなわち取ったより取られたほうが倍以上だった。1試合平均4.8点取って10.2点取られた。6年になればまた異なるが、概ね1試合で3点未満に抑えられるチームは勝つ。打撃は相手のバッテリー次第という面がある。したがっていかに守り、いかに走るかが少年野球では勝負の分かれ目だ。投手が四死球を少なく、捕手がパスボールをせず、バックがガッチリ守れれば後は攻めるだけ。わかっちゃいるけど難しい。
5年生になって4年の時より打率が下がったのは何故?4年で6年生の球を打っていたのだから、5年のほうが良いはず。たぶん上がいないから、俺が、オレがと力んだのだろう。すなわち打撃は打とうと思って打つのは難しいことを結果が証明している。次年度に向け、最近の練習試合で松原未来が捕手となってパターンが固まった。新6年生は新5年生にレギュラーを奪われる危機を迎えている。試合でいつも言っているように、攻守両面で常に「次に自分はチームのために何をすべきか」1球1球考えること、考えない選手は成長しない。チーム内のライバルに負けない強い気持ちを持つこと。
大井・三芳少年野球リーグ戦大会から 9月29日(日)9:00〜 敗戦投手:佐々木俊宣
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
上富シャークス | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 |
大井ウエスト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
戦況:四球を12個も頂いて1点しか取れない拙攻、逆に初回無安打で2点プレゼントする拙守、この差がありありと出た試合。
シャークスの攻撃1死から四球の走者盗塁、3番打者のサードゴロ、ランナー飛び出した。鎌田1塁に投げようか迷ったあげく本塁に投げたが間に合わず野選となって1点、このランナーも盗塁からボークで3進、4番打者三振したが振り逃げとなり、松木1塁送球でアウトになったもののこの間に3塁ランナーホームイン。その裏2死から津留四球で出て2、3盗、宮沢も四球で1、3塁のチャンスに松木初球ピッチャーゴロ→ポイント1
2回2死から四球で走者を出し、走られ、1番打者のセンターへのヒットで3点目、また走られ、暴投で3進、パスボールで4点目。2回裏ウエスト三澤、佐伯四球、無死、松原未来のセカンドフライで佐伯帰塁できずダブルプレー、横山も四球で出たが鎌田見逃し三振→ポイント2
3回表2者出すも無得点に抑え、その裏2四球と松木のライトへのヒットで1死満塁、ここで三澤初球を打ってレフトフライ→ポイント3。佐伯は粘って投手に7球投げさせ、2-3からランナー一斉スタート、しかし投ゴロ、無得点。
4回表、鎌田に代りサードへ三澤、セカンドへ佐伯を回し、レフトへ三浦を入れた。この後は、内野ゴロ、内野フライとも完璧な守備、ガッチリアウトを取れた→ポイント4。4回裏先頭打者松原未来の当たりはレフト線をライナーで破りネット際までボールが転がる、松原重い体を懸命に前へと進め2塁を回る、しかしレフト〜ショート〜カバーの投手への中継プレーが素早く、3塁寸前タッチアウト!
5回表先頭佐々木四球、盗塁を狙ったが小柄なキャッチャー伊藤、素早い送球で2塁タッチアウト。続く津留も四球で出て盗塁、こちらはセーフ→ポイント5。打席に入る前の宮沢に佐伯コーチが「最近こういう場面では力んで内野フライが多いから、叩きつけろ、転がせ」と指示、しかしやっぱり絵に描いたような1塁フライ→ポイント6
4、5、6回ウエストの守りは四球で2走者を出しただけで守備はガッチリ。5回表四球の走者が盗塁、松木の送球がそれセンターへ転々、これを見た走者が3塁へ走ったが松原、矢のような3塁送球でランナータッチアウト!
7回表投球数が100球を超えた佐々木に代り津留を登板させた。先頭打者をセカンドゴロに取り、1番この日2打数1安打の黒田にレフトオーバーを打たれたが三浦〜宮沢と中継良く2塁打で止めた。しかしこの後打者の背中を通る暴投でランナー3進、ここで1塁ゴロ、代った1塁手の佐々木突っ込んで捕球、自分で1塁を踏み2アウトを取り1点を与えた→ポイント7。7回裏最後の攻撃、佐々木四球で出て再び盗塁を試みた。この日同じパターンで1回成功、1回失敗の3回目、失敗だった。この後、津留が素晴らしい当たりでレフトの頭上を抜き、またも中継プレー良く2塁打に止まったが、その後3盗、これが効いて、宮沢のぼてぼてサードゴロのとき、捕球まで自重して1塁へ投げるモーションと同時にスタート、1塁手がベースを踏んで捕球したとき宮沢はベースを駆け抜ける内野安打、1塁手本塁へ投げたが津留は悠々セーフ、しかしその後松木投ゴロ、三澤見逃し三振でゲームセット→ポイント8。津留、宮沢、松木、松原1安打、他の選手は無安打。芦野以外は出場。打点は宮沢1。佐々木投手6回107球被安打2与四球6奪三振4暴投2ボーク1失点4自責点2、津留投手1回13球被安打1与四球0奪三振0暴投1ボーク0失点1自責点1、松木捕手パスボール1許盗塁6盗塁刺0